解離性大動脈瘤

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循環器系

解離性大動脈瘤とは

大動脈解離とも言う。大動脈の管は内膜、中膜、外膜からなる三層構造になっている。中膜は内膜と外膜を結合する接着層のような役割を果たしており、この中膜が弱って内膜に亀裂を生じ、内膜と外膜が剥がれて管が二重になった状態を大動脈解離という。本来の血液の通り道である内膜の内側(真腔という)に加えて内膜と外膜の隙間に新たな血液の通り道(偽腔という)が形成される事になり、この偽腔が膨らんで瘤状になったものを解離性大動脈瘤という。

 

解離性大動脈瘤の原因

原因の大半は動脈硬化であるが、稀に中膜が先天的に弱い体質に起因する事もある。高血圧や血圧の急激な変化によっても発症しやすくなる。

 

解離性大動脈瘤の症状

大動脈解離が起きると、解離した血管の場所に応じて胸部や背部に強烈な痛みが生じる。血管の解離は突然起こるため、その症状も突発的に現れる。大動脈解離によって臓器の血流障害から合併症が起こると、その部位に応じて腹痛、下肢痛、意識障害や心筋梗塞、心不全などの症状が現れる。
解離の発症から二週間以内の期間を急性期、二週間以降の期間を慢性期と呼ぶ。慢性期まで経過した大動脈解離では殆ど症状がみられなくなる。急性期であっても稀に症状が現れない事もある。

 

解離性大動脈瘤の治療

心臓や頭部に近い上行大動脈が解離して急性期の症状が現れている場合には緊急の手術が必要である。背中に位置する下行大動脈の急性解離では内科的な保存的治療(安静、血圧管理)が行われるが、血液の漏れや血管の破裂、臓器の合併症がみられる場合には緊急手術の対象となる。
大動脈解離の手術は、解離の起こった血管の一部を人工血管に置き換える処置である。解離のきっかけとなった血管壁に亀裂の生じている部分を交換する事で解離の進行を停止する事が出来る。解離性大動脈瘤を生じている場合も同様に、瘤を含む血管の一部を交換する。
大動脈解離は手術後も再発の危険性が残る疾患なので、定期的な経過観察が必要である。

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公開日:2015/04/30
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