「新生活に疲れがち?春うつにご用心」心と体の不調にどう向き合うか、医師の見解を聞くタイミング

春うつとは

春はとても良い季節ですが、「春うつ」に悩む人も少なくありません。
春うつとは、季節の変わり目に起こりやすい、身体的・精神的な不調をいいます。

以前はゴールデンウイーク明けに症状が出ることが多いことから「5月病」と呼ばれていましたが、最近は4月から症状が出たり、6月の梅雨時期になってから症状が重くなったりするケースも多く、4月~6月の不調を「春うつ」と言われるようになりました。

春うつの原因

生活リズムの乱れ

春は学校が始まり、就職や転職、引っ越しなどもあり、環境が変わる時期です。新しい環境へ適応する必要があり、生活リズムが乱れることがあります。それで睡眠不足や不規則な食生活が続いたりして、心と身体に影響が出て、春うつになりやすいです。

気候の変化

春は寒暖差が激しく、体が適応するのに時間がかかります。これがうつ症状を引き起こす原因の一つになります。

体内時計の乱れ

日照時間も長くなり、体内時計が乱れることもあります。急激な光の変化が体内のセロトニン分泌に影響を与えてしまい、セロトニン不足でうつ症状が引き起こされることがあります。

花粉症

春は花粉症が発症しやすい時期でもあります。花粉症で鼻づまりや頭痛が生じて、気分も落ち込みやすくなります。これは春うつにつながると言われています。

春うつの症状

春うつは、一般的なうつ病と似ていますが、季節性が強いことが特徴です。
主な症状としては以下のものが挙げられます。

☑疲れやすい
☑一日中は気分が落ち込む
☑不眠
☑食欲や体重の変化
☑集中力・思考力の低下
☑何をしても楽しく感じない
☑不安や孤独を感じる
☑身なりを気にしなくなる
☑絶望感や無価値感
☑暴力的行動や自傷行為

当てはまる項目が多ければ多いほど、要注意です。

春うつへの対策

生活リズムを整える

規則正しい生活は、春うつを予防するために大切です。寝起きや食事は毎日同じ時間にしておきましょう。

適度な運動

運動はエンドルフィンという神経伝達物質を分泌させ、気分を高めます。毎日軽いウォーキングやストレッチをすることで、身体的にも精神的にもリフレッシュできます。

リラックス時間

新生活が始まると忙しい日々に追われるようになりますが、そういった中でもリラックス時間を作ることが大事です。深呼吸をして、瞑想を行ったり、趣味を楽しんだりして、ストレス解散をしておきましょう。

栄養バランスの良い食事

食事は健康の大事な要素です。日頃からバランスのとれた食事を摂るようにしましょう。また、カルシウム、ビタミンB群やオメガ3脂肪酸などを含む食材を積極的に取り入れると良いです。

専門家に相談

春うつの症状が長く続いたりする場合は、心療内科での相談も検討しましょう。専門家に相談してサポートを受けることで、症状の改善につながります。必要な場合は複数の医師の意見を聞くこともおすすめです。