Qフローレンス法|最先端腰痛治療法:「日帰り」の脊柱管狭窄症・すべり症の手術・治療法について

Qフローレンス法とは?

Qフローレンス法はイタリアで開発され、欧州を中心に導入されている世界最先端の日帰りでできる脊柱管狭窄症・すべり症・腰椎不安定症の手術法・治療法です。

脊柱管狭窄症・すべり症の手術といえば、日本では「腰椎後方除圧術/椎弓切除術」「脊椎固定術」が代表的ですが、どちらも必ず入院が必要となります。
脊椎の外科手術が行われるようになって数十年、医師も患者も待望の日帰りでできる脊柱管狭窄症やすべり症の手術が、日本で行えるようになりました。

Qフローレンス法は、欧州ではCEマーキングという医療機器承認も取得しており、研究報告も欧州の学会等で発表されているエビデンスの整った治療法のため、信頼・安心できる治療法と言えます。

日本では唯一「ILC国際腰痛クリニック」で2024年より提供が開始されており、その他の医療機関では今のところ実施できるという情報は確認できていません。

Qフローレンス法のメリット

メリット1)脊柱管狭窄症・すべり症の手術では日本で唯一、入院せず「日帰り」で実施可能である

一般的に脊柱管狭窄症やすべり症の手術は、「腰椎後方除圧術/椎弓切除術」と「脊椎固定術」があり、どの医療機関でも必ず入院が必要となります。
腰椎後方除圧術/椎弓切除術は、腰椎の椎弓などを取り除き、脊柱管を広げていきます。
固定術はより脊柱管狭窄症が重度であったりすべり症や腰椎不安定症も併発している場合に選択されることが多いです。背骨の安定化のためにボルトやロッドと呼ばれる金属で固定します。
除圧術では1週間前後の入院が必要となり、固定術では2週間前後の入院が必要となる場合が多いです。また、退院後は数週間~数カ月のリハビリの通院が必要・推奨されることが多いです。

これに対して、Qフローレンス法は入院をしないで日帰りで治療することが可能となっています。
その理由は「大きな切開をしない」「骨・靭帯などの組織を削ったり取ったりしない」低侵襲な治療法だからです。
Qフローレンス法専用に開発された特殊な器具で治療するため、組織を傷つける度合いが外科的手術と比較して格段に低く、背骨を支える靭帯などを温存しながら実施可能となっています。
そのため、熟練した医師が行えば、治療単独だと30分/箇所程度で終えることができます。

治療のイメージ画像:

※画像参照元:メーカーサイトより

メリット2)再発率が極めて低い

一般的な脊柱管狭窄症・すべり症の外科手術は再発率が高く、30%~50%で報告されている研究・論文も多いです。再発してしまうと、ほとんどの場合は再手術が必要となります。再度入院+長期リハビリを行う必要であり、再手術の身体への負担もかかってしまい、術後のQOLもかなり低下してしまいます。

他方、Qフローレンス法は低侵襲(骨や靭帯等を削ったり取ったりしない)な治療であるため、再発に関する報告はほぼありません。
再発とは異なりますが、術後の経過観察において、埋入されたデバイスが合わない、ずれてしまった可能性があるが、現時点ではそのような症例が報告されていません。
Qフローレンス法の特徴である低侵襲・短時間で対応が可能な点はここでもメリットとなります。

メリット3)固定術後にあるような術後の背中の動きに制限がない

脊椎固定術では背骨をボルトやロッドといわれる金属の棒で固定するため、術後の背中の動きに制限がかかってしまいますが、Qフローレンス法で使用するデバイスは下図のような形状をしており、背中を曲げる・反る・ひねるといった動きに制限がかからないように開発されています。

※画像参照元:メーカーサイトより

その他のメリット)上記3つのメリット以外にも様々なメリットがあります

① 高齢の方でも可能・・・全身麻酔と比較すると「部分麻酔+鎮静」で行うため身体への負担が少ないです。また低侵襲な治療のため高齢者でも受けられます。

② 靭帯などの組織が温存される・・・棘上靭帯、棘間靭帯、黄色靭帯、後縦靭帯など背骨を支えるための大事な靭帯が多く存在します。Qフローレンス法では棘間靭帯のみ侵襲し他の靭帯は温存されます。

③ 低侵襲・・・切開はわずかな1~2cmなので傷が残りにくく回復も早いです。そのため入院が必要なく、術後の通院は1回で基本的には問題ありません。

④ 治療後にもしも効果がなかったとしても、取り外すことが可能です。その後に外科的手術も可能です。

Qフローレンス法のデメリット

Qフローレンス法は優れた治療法ですが、全ての方に適用できる治療ではありません。また、副作用や最新治療が故に治療費が高額であることなどのデメリットもあります。

治療で使用される医療機器の製品取扱説明書には下記の対象者は治療ができないことが記載されています。

・デバイスの成分や麻酔薬によるアレルギーがある方
・骨粗鬆症と診断されている方
・重度の肥満のある方
・うつ病の方
・痛みの解釈が困難な状態にある方
・妊娠中の方

また、副作用としては下記が挙げられています。

・デバイスの挿入による神経や硬膜など周辺組織の損傷の可能性がある
・脱臼や棘突起骨折の可能性がある
・一時的な排尿障害、アレルギー反応などが発生する可能性がある

デメリットについて当サイトでは下記のように評価しております。

・治療費が高い。1椎間板160万円(税抜き)~となっている
・日本ではまだ1医療機関のみ
・日本での治療実績が少ない(海外では数千件の治療実績がある)
・脊柱管狭窄症の原因によっては治療効果が出にくい、もしくは適用外となるケースもある

Qフローレンス法の口コミ、評判について

日本では2024年から導入されており、まだ始まったばかりの治療法のため、今のところ口コミや評判に関する情報は少ないです。

ILC国際腰痛クリニックでは実際に治療した患者に関するブログ記事が定期的に更新されているため、Qフローレンス法に関する記事も今後アップされていくと思われます。

また、下記のサイトでも患者の体験談が掲載されています。

当サイトも随時確認でき次第こちらへアップしていきたいと思います。

【参考】脊柱管狭窄症の各治療法の価格比較

※自由診療の治療は、同様の治療法でも医療機関ごとに価格は異なりますのであくまで参考値としてお考えください。

1.腰椎後方除圧術/椎弓切除術【保険診療】
 ・250,000~400,000円(3割負担)

2.腰椎固定術【保険診療】
 ・600,000~850,000円(3割負担)

3.Qフローレンス法【自由診療】
 ・ILC国際腰痛クリニックのみ:1,760,000円~(税込み)