肺炎(急性気管支炎、急性細気管支炎)

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呼吸器科

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肺炎とは

肺に炎症が起きる病気の総称。細菌やウィルス感染で肺が侵される病気で、大きく2つの肺炎に分けられる。外界から気道を介して肺に侵入した有害物である病原体や塵芥が原因となって引き起こされる肺胞の炎症である。

肺炎の種類

肺炎には治りやすいタイプとされる細菌性肺炎と過敏性肺炎、治りにくいタイプである間質性肺炎がある。

[細菌性肺炎]
細菌が原因となる肺炎である。原因菌がブドウ球菌の場合には比較的小さな病巣の気管支肺炎にとどまるが、肺炎球菌の場合には病巣が肺葉全体におよぶ大葉性肺炎になるため重症化する事が多い。細菌性肺炎は多くの場合抗生物質の投与による治療が可能であり、末期癌などの重い疾病の合併症として発現する場合を除いて直接の死因となるケースは少なくなっている。

[過敏性肺炎]
カビや塵芥などのアレルギー性物質が原因となる肺炎である。西日本の夏型過敏性肺炎や東北地方にみられる農夫肺が代表例として知られている。外因性アレルギー肺炎とも言われ、肺に侵入したアレルギー源から生体を守るマクロファージなどが活性化された結果として肉芽腫がつくられて発症する肺炎である。通常、原因となるアレルギー源から遠ざかる事によって治癒する。

[間質性肺炎]
肺胞の表面(肺胞上皮)や肺胞間の隔壁(肺胞中隔)が損傷して肺胞自体がつぶれる事によって起こる肺炎である。原因が特定できない場合が多く、特発性間質性肺炎ともいわれる。間質性肺炎は胸膜(肺を包む膜)に近い部分から肺門部(気管支の入口)へ向かって徐々に進行する。正常な肺では肺胞上皮から分泌される表面活性物質(サーファクタント)の働きによって肺胞が膨らんだ状態になっているが、上皮が損傷するとサーファクタントの分泌が阻害され、滲出物が空気と接触して硝子膜を形成する事によって上皮をふさいでしまう。肺全体におよぶ肺胞が損傷した状態は急性間質性肺炎といわれ、危険である。ウィルス性肺炎も多くの場合に上皮の障害をともなうのでこの病態となる。

[感染性肺炎]
細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、真菌性肺炎といった感染源を吸い込んで発病する肺炎。

[非感染性肺炎]
薬剤性肺炎、アレルギー性肺炎などの感染しない肺炎。

肺炎の症状

主な症状として咳や痰、喘鳴が多い。さらに、炎症の全身反応として、発熱からの食欲の低下、水分も取れなくなって脱水症状を起こすこともあります。ひどい肺炎では、呼吸困難をきたして人工呼吸器を必要とすることもあります。生まれて間もない赤ちゃんでは、あまり咳も出ないで、突然ショック状態や高熱、チアノーゼ(顔色が紫色になる)を起こし、レントゲン写真で初めて肺炎と診断されることもあります。

肺炎の進行

間質性肺炎によって損傷した肺胞が滲出物に接触した状態が続くと、そこに血管や繊維芽細胞が増生して肉芽組織を形成する。それはしだいに繊維化した組織に変わり、空気が通る気道だけを残して肺胞腔が消滅する。その結果として肺の一部でガス交換が出来なくなったこの状態を肺線維症という。これが広範囲に拡大すると肺全体の伸縮が阻害されて肺活量が減り、肺血管の抵抗が増加して肺高血圧症に至る。

間違えられやすい他の病気

肺がん、風邪

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肺炎の治療

①対症療法

症状を緩和させる療法。咳止めや痰の排出を促進させる薬、解熱剤を使用。

②原因療法

細菌やウィルスを退治する方法。細菌性肺炎・マイコプラズマ肺炎に対して抗生物質を使用し、ウィルスに対しては抗ウィルス剤を使用する。ただし、治療の基本は、安静、保温、そして水分補給でしょう。

 

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公開日:2015/04/30
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