悪性リンパ腫

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悪性リンパ腫とは

主要な器官や臓器が多いという点で、頸部、胸部、腹部には免疫機能を担うリンパ組織が密集している。悪性リンパ腫はこのリンパ組織内のリンパ球から発生する悪性腫瘍(がん)である。全悪性腫瘍のおよそ3%を占め、日本での発生率は10万人あたり5人程度である。

血液細胞の一種であるリンパ球は、他の白血球と同様に骨髄中の多潜能造血幹細胞から分化し成熟する。リンパ腫は白血病と同じ系統の病気であるが、白血病は個々の細胞がバラバラの状態で血液の中を流れながら増殖する液状の腫瘍であるのに対し、リンパ腫はリンパ組織の中で一塊になって増殖する固形の腫瘍である。

悪性リンパ腫の原因

骨髄中の多潜能造血幹細胞から分化したリンパ系細胞は、Tリンパ球とBリンパ球の免疫機能をもつ細胞に分けられる。どちらの球体も、侵入してきた微生物のもつ抗原と結合する抗原レセプターをもっている。

悪性リンパ腫は、免疫グロブリン遺伝子やレセプター遺伝子をもつ染色体異常によって、染色体中のがん遺伝子が活性化し、リンパ系細胞ががん化して発症するものと考えられている。

また、西日本に発症例の多い成人T細胞白血病やリンパ腫は、ヒトT細胞白血病ウイルス-1(HTLV-1)という特殊なウイルスの感染が原因であることが明らかになっている。

悪性リンパ腫の分類

悪性リンパ腫は、病理組織の所見によって、ホジキン病と非リンパホジキン腫とに分けられる。ホジキン病は、鏡像となる複数の核をもつ大型細胞であるという特異な形態を示すリード・シュテルンベルグ細胞が存在することで特徴づけられる腫瘍である。非リンパホジキン腫は、リンパ組織の壊死や線維化が多く、広がり方ががん腫に似ているが、比較的治療後の経過が良い。

悪性リンパ腫が発生する場所

ホジキン病、非リンパホジキン腫は、ともに大多数が頸部のリンパ節から発症する。増大し、痛みのない“グリグリ”として自覚されるものが多い。日本人の非リンパホジキン腫は、半数近くが胃腸管や肺などのリンパ組織から発症する。

悪性リンパ腫の症状

リンパ節の腫れによる圧迫症状、骨髄や脾臓への浸潤に伴う赤血球やリンパ球の破壊や減少によって起こる貧血、免疫機能低下により感染しやすくなる。また、倦怠感、疲れやすさ、食欲不振、体重減少、寝汗、発熱、皮膚のかゆみなどの全身症状が出る。

悪性リンパ腫の予後

病気が最初に起こった場所からどれくらい離れたところまで転移しているかによって、1~4期の病期に分けられ、腫瘍本来の悪性度とともに、病期が予後を左右する重要な要因になっている。

悪性リンパ腫の治療

治療法は悪性リンパ腫の種類と進行度などにより、いくつか存在し、またはじめての発生または再発かでも治療法の選択が異なります。

①化学療法

抗がん剤をもちいてがん細胞を消滅させる治療法です。数種類の薬を組み合わせて投与します。1クールを2~3週間とし副作用の影響を見ながら4~8クールの投与とする。副作用として主に脱毛、吐き気、倦怠感、発熱などが起きる可能性があります。

②放射線療法

放射線を腫瘍に対して照射し、殺細胞効果を得ます。病巣が広がっていない早期の場合は、単独の治療を用いたり、もし、病巣が広がっている場合は化学療法の後で用いる場合があります。

③自家末梢血幹細胞移植

自分自身の採取し保存しておいた造血幹細胞を移植することであり、自分の細胞を使用するため移植に対しての危険度が少ない。ただし、採取前の造血幹細胞と全く同じといった免疫効果は期待できません。

④同種末梢血幹細胞移植

患者様以外のドナー(提供者)から造血幹細胞を移植する方法で、再発した悪性リンパ腫に効果があるとされますが、重度の副作用が発生する可能性があります。

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公開日:2015/04/28
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