アロハ医学について
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-薬を使わない治療「アロハ医学」-
【この記事の監修ドクター】
ジュジュべ・ハワイ・クリニック院長
東洋医学博士 亀井士門 医師 ~Dr. Cimone Kamei~
- リンク:
- ジュジュベ・クリニック公式サイト
1. アロハ医学とは?
アロハ医学は、多くの専門家からの協力の元で東洋医学やその他の自然医学、伝統医学が和合した、ハワイ発祥の環太平洋和合医学です。「アロハ医学」という名称は、西洋医学や東洋医学と同じような医学の枠組みの呼び名ですが、アロハ精神で各医学形態に分けない一体化した新しい医学の形と言う意味合いで、「国際自然医学会」会長の森下敬一医学博士により名付けられました。
アロハ医学形態では、腸内造血を基にした生気論の観点から各伝統医学を見直し、一元論という生命の法則に置き換えた上で医学の和合が行われる事より、生気論に立ち還った各医学の相乗効果による癒しが可能になりました。この体制は、和合医学によって世界中から訪れる多くの人々の健康改善・維持の実績を持つ、ランドオブアロハ世界平和プロジェクトを推進するハワイのホノルルにあるジュジュべクリニックから胎動が始まりました。アロハ医学はジュジュべハワイの亀井士門院長、ジュジュべジャパンの亀井摩周院長により実践され、国際自然医学会の森下敬一博士による森下自然医学理論を根底に入れております。
アロハ医学を理解するには、まず血液が腸でも作られることを提示する腸内造血理論を理解することが大切です。この理論は、食べた物が腸(腸絨毛)で血になり、その血が白血球細胞(リンパ球)になり、そして体細胞に分化発展していくことを捉えた理論です。腸内造血は本来の東洋医学を含む世界中の伝統自然医学の基本の考えであり、西洋医学の父ヒポクラテスもこの見地に立ちます。
食べ物を材料にして血液が腸で生産されるからこそ、悪質な食べ物を摂ることで悪質な血液ができ、その血液が悪質な体細胞、つまり病気の体に分化発展するのです。よって病気を治す時は、異化作用という代謝機能を促す食べ物をとって、悪質な細胞を血球に逆分化させ、さらにそれがバクテリアやウイルスに異化分解していくデトックス(解毒)を促します。そして同時に主要な造血場所である腸の健康を整えつつ、健康な血液の元になる食べ物を摂ることで良い血液を造り、その血液が良い細胞に分化発展することで健康な体を造っていくことを基本とします。
森下敬一博士は、がんを含む全ての病気の根本原因は血液の悪質化であるということを立証し、1960年代にすでに国会証言を行い数々の学会にも発表しています。同博士はこれらに関する多くの講演も行い、90冊以上に渡る本の出版や、600巻を超える月刊森下自然医学ジャーナルも発行されていることから、海外の専門家達の注目も受けています。
- リンク:
- 森下博士の理論を用いた”がん治療”
- 森下敬一博士の腸管造血から見た新しいがん理論に関する国会証言(出典:国会会議録検索システム)
また、アロハ医学を通して森下博士の長年にわたる治療成果と多くの臨床経験に裏付けられた研究は、ハワイと日本で数々の講演が行われ、新聞やラジオ、ネットでの医療コラム、英文による書籍も紹介されていることから、森下理論に支えられたアロハ医学のさらなる広がりが世界的に展開されております。
2. 和合医学とは?
総合とは個々が集合して一つにまとめられて全体を形成した状態、和合とは全てが一つに溶け合って一体化した状態であるように、各医学が一つに溶け合うことで機能する和合医学は新しい取り組みです。本来混ざり合わない各医学が「和合」し相乗効果を出すのがアロハ医学です。
様々な医学を取り入れる時に立ちはだかるのは、それぞれの哲学によって意識に発生する「二元論の壁」です。二元論というのは、白と黒、善と悪、正や負、敵や味方と言うように、もの事を二元的に分けて整理しようとする考えです。一見すると合理的なこの考えは、物事の違いを明白にする事から常に対立を生み、全てに使う事で深い答えに到達できなくなる「誤った二分法」と言う低次元の思想になってしまいます。
例えば、近年盛んに行われている西洋医学と自然医学の融合を行う場合、間に存在する哲学の違いという壁を乗り越えなくてはいけないと同じように、各種伝統医学にある意識の壁も取り去ることが医学が一体に和合するための条件になります。この意識にある「二元論の壁」を取り去ることで和合を可能にしたのがアロハ医学です。
3. 西洋医学との和合
現代医学は、ロケット技術や精密な工学を進歩させてきた最新科学と共にあることから現代医学の生命観は、体を遺伝子のパーツから成り立つ機械仕掛けの物体であるとする、「機械論」に基づきます。食べ物は細胞のエネルギーに変わるカロリー源であり、骨髄で造られた血液が循環して細胞に栄養と酸素を届け、化学物質の反応が総じたものが生命であるとします。この機械論では、食べ物は食べ物、血液は血液、細胞は細胞であり、全ての部品は別々の個体であるとする二元論の壁が存在します。「病気」と「体」を分け、「敵」である病気は「自分」とは別な所からやって来て発病させるものと見ます。
この哲学によると体の全部分のパーツは固定されており、それは変化しないとする観点である事から、自然治癒力の主体である、一つの物が違う物へ可逆的に「変化」する自然の中の一元の原理を見出すことはありません。この事から、いざ発症した病気は不可逆的に一方通行で悪化するということになり、敵にあたる病気は科学的に対抗して抑え、そして叩き、不足部分は外から補充するという戦陣的な観念が基になります。例えばガンは細胞分裂によって止め処なく増えていくものとして、それを抑えるか除外するための化学療法を用いることになるのです。
しかし生命原理の本質はこのように単純なものではありません。医師でもあり血液学者でもある森下博士は、血液が腸で造られそれが体細胞に発展していくこと、そしてがん細胞は分裂ではなく増殖していく事を立証しています。森下自然医学では、我々の体は食から血が造られ、その血が体細胞に発展する「食→血→体」の変化発展を称える腸内造血の本質を解いています。食べ物が細胞を変化させて病気が生じることから、あらゆる病気の根源は悪い血液の元になる食事と見て食生活を正します。つまり、病気は自身が作り出した体からのメッセージであるとする一元論の医学です。
病気を治す基本的な考え方として、この「食→血→体」からなる、同化作用を、「体→血→食」という異化作用に切り替えることで、異化分解を促して体内を浄化し病気を治すとします。森下自然医学では、がん細胞は分裂を介さずに、分化して増殖することから、食事を改善する事で異常な同化が収まり、塊や滞りが逆分化して分解するデトックス原理を利用しています。細胞が分裂するのであれば逆戻りはないですが、同化して膨らむのであれば逆に縮むことも可能なのです。同博士は、この正しい生命観による正しい治療方法について、既に何十年以上も前の1960年代に国会衆議院科学技術振興対策特別委員会において国会発表もされております。
森下博士の証言から50年以上の年月が流れた最近になり、ようやく血液が腸で作られている事も段々と解明されて来ています。また、数種の前がん細胞が実は分裂を介さずに面積を広げていくことなども、大阪大学や京都大学の研究としてアメリカのカレントバイオロジー(Current Biology)生物学学術雑誌で2018年6月に発表されています。現在になって、ようやく多くの造血場所やがんの本質による見直しが始まっていると言えますが、昔からこの生命科学の原理を科学的に体系づけて証明し、発展させたのは森下敬一医学博士です。同博士は長寿研究者の先駆者でもあり、中国やグルジアなどの多くの医学教育機関でもご指導されております。アロハ医学は、その森下博士によってご指示いただいております。
4. 生気論は一元論
腸内造血や、細胞の分化発展を基にするアロハ医学の原点は、生命は気や宇宙のエネルギーなど目に見えない力を総じたものとする「生気論」の生命観にあります。
機械論の生命観で説明できる以上に巧妙な生命は、体を作る46兆個以上あると言われている細胞一つ一つが常に変化発展をしている存在です。その細胞の中の液体は随時出入りを繰り返しており、それを構成する分子も常に入れ替わっている事から、実体がそこにあるようで無いロウソクの炎のようなものなのです。
そして体の中の分子構造を作り出す元素は、元々全て食べ物として摂り入れた地球の元素であり、体内の化学物質を作り出すこれらの元素も全く同源です。これら全ての元素が、電磁力でつなぎとめられ、これによって様々な化学物質も作られており、体内の化学反応も大元には生体電流の存在があります。そして、この生体電流の大元は地球の大地から供給される自由電子であることは、最先端のアーシングの研究でも立証されています。太陽の光からの光合成エネルギーに加えて、目に見えない月や太陽からの引力や、地球の自転と公転からの宇宙エネルギーも全て目に見えない生命の源です。つまり生命の理は一元性のものなのです。
5. 形而上の世界が一元の大元
また、量子物理学では、その元素自体を作り上げる素粒子の狭間にある量子の領域という更にミクロな世界まで視野に入れます。電子や原子核などの素粒子の狭間にある真空から高次元になり、そこから来る「情報波」の存在をも確認しています。この高次元から来る情報波の波浪によって物質が作られ、そして振動しているのが生命の本質なので、全ての大元は一つであり、全ての究極は一元であるとするのが科学的な解釈なのです。この目に見えない形而上の領域は、形而下の古典物理学に基づく科学を応用する機械論には含まれておりません。この事より、アロハ医学では、量子物理学を含んだ生気論の形而上的な哲学に基づく生命科学によって「意識の壁」を取り去り、その一元の本質を理解した西洋医学の先生たちと連携を結んでいます。
6. 各種自然医学との和合
西洋にもナチュロパシー、カイロプラクティック、ホメオパシーやオステオパシーなどの自然医学が存在します。どれも自然医学であり、生気論に基づく医学による生命観で治療にあたるものです。しかしこれらの医学は自然的な生気論思想を持つと同時に、西洋医学の機械論に基ずく生理学である骨髄造血を基本としていて、根底では機械論に基づいているので二元論の発想になります。自然療法を使うものの、西洋医学と同じく体は「善」で病気は「悪」になりがちで、これら多くの治療家が化学薬剤の代わりに自然療法や自然薬を使って、対症的な基本の発想に基づいて処方しているというジレンマがあります。各種自然医学も、自然の原理に基づく腸内造血を基本とした生命科学を応用することで、道を阻む「二元論の壁」が意識から解消されてこそ治癒の原理がより一層発動しやすくなります。この土台が整った自然医学との連携もアロハ医学の和合の基本になります。
7. 東洋医学などの伝統的自然医学との和合
自然観や生気論を基にしていることにより根源的には類似していて、問題なく融合可能とされている東洋医学やアーユルベーダー、日本の柔道整復や整体などの伝統医学同士の場合も、やはり根底には医学同士の交わりを阻止してしまう「二元論の壁」は存在します。
何故なら、これらの医学形態では腸内造血が基本であるところ、多くの伝統医学者は、従来の西洋医学の生理学教育の影響で、そもそも基本であるはずの腸内造血を元にした治療を行なっていないからです。
そして更に、例えば東洋医学には陰陽五行説や八綱弁証(はっこうべんしょう)、アーユルベーダーにはトリ・ドーシャ(三液体・三病素)の理論がある様に、それぞれの自然医学には様々な独自の哲学が存在します。漢方薬や生薬などの処方もそれぞれの医学的理論もあります。生命現象をこの哲学に無理に組み込んで模索するあまり、単体の医学としても二元的な壁に沿って考察が進んでしまう事で、最終的には一元である根本原因の本質が見えにくくなります。
また更にこの状態で医学を組み合わせて相乗効果を得ようとしても、この哲学の壁が医学同士お互いの一体化を(一元化)を阻むことになるので、多くの場合で二元化してしまい、全体としてうまく機能し合わないこともあります。
この理由として、陰陽五行説や八綱弁証、トリ・ドーシャなどは、目に見える物理学的な次元での現象を説明し、答えに導く便利な哲学ではあるものの、物質を超えた最終的な根源では事情は異なるからです。
全ての物質にはその元になる細胞の元素を作り上げる量子の世界を超えた、目に見えない形而上の次元があります。同プロジェクトの顧問でもある、スタンフォード大学の物理学名誉教授ウィリアム・ティラー博士(William Tiller Ph.D)をはじめとする最先端の量子物理学では、量子の狭間の真空からこの高次元の領域になり、そこから発生している情報波でこの世の物質が成り立っていることが分かっています。その高次元領域では生命の本質は、陰と陽やヴァータ、ピッタ、カパなどに分かれておらずむしろ全てが一元なのです。陰の中に陽があり、陽の中に陰があるのが生命の本質です。
この大元の大原則については、人間の医学哲学ができる以前から生命の治癒力は存在することでも分かることです。例えば身体の陰と陽のバランスや三液体がどちらに傾いた状態であっても、血液を浄化し、原始的な細胞である赤血球の状態を正常にすれば、結局は東洋医学的な中庸(ちゅうよう)や、各医学が目指す恒常性の均等がとれることが分かっています。
アロハ医学はこれらの生命と現象の本質を理解しつつ意識の中にある二元論の壁を取り去った一元論の哲学で、各医学が和合されていることから、単体の医学としても二元論の壁にぶつからないことは勿論のこと、更に各医学がぶつかり合うことなく、全てが一つに溶け合う和合医術としての相乗効果を生むことを可能にした医療形態です。
8. 患者との和合
アロハ医学は、医師や治療家のみでなく、患者の意識の中にある二元論に基づいた機械論的な情報を取り去ることで体を悪化させるノシボ効果を取り去り、逆の生気論に基づく自然治癒の本質に基ずく意識で体を治すプラセボ効果を発動させることも基本の一つです。
生命の本質は、食べ物から血液に発展したものが体細胞に変わることなので、粗悪な食べ物が多くの病気の本質であるということになります。ならば食べ物を正して血液を浄化し、病気やその他の増殖を止め、同時に異化分解させて治していくという、可逆的な自然治癒力を応用するのです。
様々な名称がつく身体の痛みについても同じように治る原理があります。例えば椎間板ヘルニアは実はヘルニア部分の痛みではなく、その周りの筋肉やその他の組織の硬直と滞りからなる痛みであることから、構造的な異常ではありません。しかし多くの場合、未だに通説になっている構造的な異常であると考えることで、その部分を守ってしまうことと、自分のマイナスな意識が生み出すノセボ効果(プラセボ効果の逆)により痛みは悪化してしまいます。よって意識の根底から正しい原理を知り安心することで、そもそもの原因である組織の硬直が取れると言う、一番大切な治療の前提となります。
この生気論による原理を知ることで、まず固定観念の意識から解放され、体を悪化させるノセボ効果が止まり、体を改善させるプラセボ効果を発動させ治癒が促進されやすくなります。
9. 治療する側の深い意識との和合
更に医師や治療家がこれらの生命科学の原理と、体が治る原理を理解することは、適切な治療方策を打ち出す以前に患者の状態を良くする上で大切なことなのです。その理由は治療する側の意識も患者の体の状態に影響するからです。
先述したティラー博士の研究では、現象自体を作り出す情報波の大元である高次元に人間の意識は繋がっているということが立証されています。これが意味することは、治療する側の意識も患者の状態に直結しているということです。生命の本質を理解した意識で患者に当たることで相手の治癒に大きく貢献できるということです。
10. まとめ:アロハ医学の3つの特徴
1.医学の中で存在する二元論の意識の壁を取ることで医学そのものの治癒力を高める。また、この壁がなくなるということは、各医学が和合して相乗効果を出すことにつながる。
2.患者の意識の中にある機械論的な意識を取り去ることで体を悪化させるノセボ効果を取り去りる。また、逆の生気論の意識に還ることで自然治癒の本質を知り、体を治すプラセボ効果を発動させる。
3.治療する側も治る原理を理解した意識で治療に取り掛かり相手を改善させること。
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