認知症の初期症状10選

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認知症の初期症状10選とは?

認知症は、思考能力の低下、記憶能力の低下、見当識の低下、知能の低下など、人の認知機能に影響を及ぼすさまざまな症状のことです。時間とともに悪化する傾向があるため、いくつかの重要な初期症状やサインがあります。

認知症は、人の脳の神経細胞が機能しなくなると発生します。一般的には高齢者に起こりやすいですが、老化と共に必ず起こるものではありません。脳の自然な劣化は、年をとるにつれてすべての人に起こりますが、認知症の人ではより早く神経細胞が機能しなくなります。

認知症にはさまざまな種類がありますが、最も一般的なのはアルツハイマー病です。その他のタイプは次のとおりです。
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症
脳血管性認知症
・混合型認知症(大半がアルツハイマー病と血管性認知症の両方の要素が合併している認知症)

通常、これらの症状のうち2つ以上が発生し、症状は日常生活を妨げるほどひどいものになります。

①記憶が抜け落ちる

記憶障害は認知症の一般的な症状で、認知症を発症している人は、日付や出来事を思い出すのに苦労します。もの忘れと認知症は混合されがちですが違いがあります。

何のごはんを食べたのかを思い出せない → 物忘れ
ごはんを食べた事実を思い出せない → 認知症

認知症が進むと短期記憶ほど失われ、長期記憶は保たれやすいことが分かっています。日付や出来事、新しい情報など、最近学んだ情報を思い出す方が難しいです。一般的には時が経つにつれて物事を忘れていきますが、認知症によるものではない場合は時間が経てば思い出すことができます。

②計画や指示に沿うことが困難になる

認知症の人は、料理をするときにレシピ通りに作れなかったり、案内された通りに運転出来なかったり、計画通りに物事を運べなかったり、指示に従うことが難しいと感じます。カーナビの指示に従う事も難しくなってきます。

③普段行っていることが難しくなる

認知症の人は、テレビの設定を変更したり、コンピューターを操作したり、お茶を飲んだり、見慣れた場所に行くなど、普段の生活を送ることが難しくなる場合があります。身近な行動での困難は、自宅または職場で発生したりします。

④時間や場所の判断ができなくなる

認知症は、時間の経過を判断するのが難しく感じる可能性があり、自分のいる場所を忘れることもあります。将来または過去の出来事を理解するのが難しいと感じられ、カレンダーで過去の予定や将来の予定を見ても理解できない可能性があります。

⑤視覚情報の理解と判断ができなくなる

認知症の人にとって視覚情報に関する判断や理解が困難になります。字が読みにくくなったり、距離を判断したり、色の違いを判断するのが難しくなる場合があります。車の運転や、自転車に乗るときなど、これらの活動を困難に感じるかもしれません。

⑥話す・書くが難しくなる

認知症が進行するにつれて、書いた文字が読みにくくなる可能性があります。また、漢字、句読点、文法、文章の構成自体が悪化することもあります。認知症の人は会話をするのが難しいと感じるかもしれません。言っていることや、他の誰かが言ったことを忘れるかもしれませんし、会話でコミュニケーションを図るのが難しくなります。

⑦置き忘れが頻繁に起こる

認知症の人は、リモコン、重要な書類、現金、または鍵などの日常の物体をどこに置いたかを思い出せない場合があります。所持品の置き忘れはイライラする可能性があり、他の人を盗んだと非難する場合もあります。

⑧意思決定や合理的な判断が困難になる

認知症の人にとって、公正かつ合理的なものを理解することは困難です。買い物に行ったときに支払いが多すぎたり、必要のない物を買ってしまったりするかもしれません。また、認知症の人の中には、自分を清潔に保つことにあまり注意を払わない人もいます。

⑨他人との付き合いがなくなる

認知症の人は、家庭生活であろうと職場であろうと、他の人との付き合いに無関心になることがあります。引きこもりになったり、他の人と話をしなくなったり、他人と一緒にする趣味やスポーツをやめる場合があります。

⑩人格や気分が変化する

認知症の人は気分変動や人格の変化が起こる場合があります。たとえば、いらいらしたり、落ち込んだり、恐れたり、不安になったりします。自己抑制がなくなり、不適切な行動を起こしてしまう可能性もあります。

 

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