若年性アルツハイマー

高齢者だけではないアルツハイマー

一般的にアルツハイマー=高齢者というイメージがありましたが、ここ数年で40~50代、または30代以下の方でもかかる若年性アルツハイマーという病名があることも理解されてきています。

そして若年性アルツハイマーは高齢者アルツハイマーと比較すると、自覚症状が無い状態でも病気の進行が早いため早期発見と治療が重要です。

若年性アルツハイマーの症状

下記に若年性アルツハイマーの可能性がある症状を何点か記入させていただきます。

・頭痛やめまいがひどい
・抑うつ状態になる
・睡眠がとれない
・行き慣れた道が急にわからなくなる
・人の名前を思い出せない
・書き間違いのミスが多くなった
・自己中心で気になる
・急に怒りっぽくなったりムキになることがある
・他人への配慮がなくなる

もしこの症状にいくつか当てはまるのであれば、病院での診断が必要ですので、お早めに病院にご相談ください。

若年性アルツハイマーの原因

若年性アルツハイマーにかかる原因は高齢者アルツハイマーと同じく、脳神経細胞が死滅して脳の萎縮が原因と言われており、男性よりも女性も方がかかりやすいと言われていますが、正式には解明されていません。

若年性アルツハイマーの治療方法

①ワクチン療法

若年性アルツハイマーの原因の1つとして、ベータアミロイドの蓄積が神経細胞の死滅や老化の原因の1つと言われており、そのベータアミロイドをはじめとした若年性アルツハイマーに関与している物質を取り除くワクチンを投与します。
ただし、安全性の確認がとれていないため、日本では治療が認められておりません。

②薬物療法

軽度のアルツハイマーや老化が始まったばかりの若年性アルツハイマーにはアリセプト・レミニール・メマリー・リバスタッチといった薬品が認知症の進行を遅らせるのに有効と言われております。また進行を遅らせる以外にも特徴があり、アリセプトは抑うつにメマリーは興奮状態・攻撃性の抑制などといった効果があると言われています。

※2つ治療方法を記入しましたが、根本的治療ができるわけではなく、根本的な治療法は現在見つかっておりません。ですので、若年性アルツハイマーが発症する以前の生活になるためには薬物療法以外にもご家族様・介護者の支えが重要になります。

間違えられやすい他の病気

うつ病、せん妄、正常圧水頭症、脳腫瘍脳血管性認知症、クロイトフェルト・ヤコブ病