変形性腰椎症

変形性腰椎症とは

主に加齢により、椎骨を支える椎間板が変形、摩耗したり弾力性が低下することにより、椎骨同士が摩擦を起こし、こすれ・骨の一部が変形した状態を骨棘と呼びます。
この骨棘が椎間板を傷つけ、さらに周りの神経を刺激して痛みが出ます。また靭帯も加齢によって弾力性が無くなり、劣化する事で痛みが出ます。これらが腰部で発生することを変形性腰椎症と呼びます。

変形性腰椎症の原因と症状

加齢が永きに渡って腰の負荷により腰椎の周辺組織が変形することで、更年期障害として女性に対して発生する場合もあります。症状は腰部の鈍痛やだるさ、後屈や前屈時また動作の初めの時に痛みが出ます。

変形性腰椎症の治療法

原因が加齢(老化)によるものが多く、治療法は対症療法で主に保存療法を用いります。

保存療法

①薬物療法(消炎剤や鎮痛剤の投薬)
一定期間の間、痛みを軽減し痛みによる血行障害等を取り除く働きがある。

メリット

血流に乗り、体内の深いところへ届き吸収されるため、鎮痛効果が高い。

デメリット

副作用による胃腸障害等が挙げられる。


②運動療法
適度な運動をする事によって、筋肉の緊張をほぐし、血流を良くします。
また、骨や筋肉などの腰周辺の組織を鍛える事で老化を抑えたり、疼痛を和らげ、腰痛が発生しにくい体にします。

メリット

外科的手術をしないで、治療効果と予防効果を得られる。

デメリット

すべての変形性腰椎症に適応ではなく、急性期(ぎっくり腰)の腰痛や椎骨周辺の変性が見られる腰部椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症などの場合は症状を悪化させる場合があるため注意が必要です。

外科的療法

下半身のしびれや腰部の疼痛が重い場合は外科的療法(手術療法)にて適応する場合もあります。主に腰部脊柱管狭窄症です。

①除圧固定術
加齢などにより腰椎の内側にある神経が通る脊柱管内の靭帯などが変形し、中を通る神経を圧迫してしびれや痛みが発生します。
脊柱管を狭めている椎間関節や靭帯などを切除して圧迫を取ります。
現在主流として身体の負担が比較的少ない後方除圧固定術で主に椎弓切除術、部分椎弓切除術、椎弓形成術の3種類があります。

メリット

根治的治療となり、疼痛の改善が期待できます。体への負担も比較的少ない手術法です。

デメリット

全身麻酔下の手術なので外科手術としては低侵襲であるが、高齢者には体の負担が大きくなる場合もあります。


②SCS法
高齢者などの場合、外科手術の体への負担が大きい場合や複合した重度の脊柱管狭窄症などで除圧固定術などの手術が難しい人に用いられる治療法です。
痛みの信号は神経を経て脊椎に伝わり、脳へと伝達され痛みを感じます。そこで痛みを伝える脊椎に電気刺激を与えて、脳への痛み信号を伝わりにくくすれば痛みは緩和されます。

メリット

多くの腰痛とされる症例の85%に効果があるとされ、手術自体が低侵襲性である事が挙げられます。また、健康保険適応の治療法でもあります。

デメリット

疼痛の緩和治療であり、根治的治療ではない。

この病気に詳しい医師

野中 康行 先生

ILC国際腰痛クリニック 院長

大阪府

専門分野
腰痛治療の名医
診療科目
整形外科
相談事例
・脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアに良い治療法を教えてほしい
・DST治療後にリハビリやスポーツジム・マッサージ・整体は可能ですか
・脊柱管狭窄症で手術をするか悩んでいる
・原因のわからない腰痛の治療方法はありますか
・なぜ椎間板ヘルニアが起こるのですか
・椎間板ヘルニアの箇所により症状はかわりますか
・坐骨神経痛の痛みを治すにはどのような事が効果的ですか
・日帰りできる腰痛の先進治療と一般的な外科的手術の違いについて知りたい