実は!冬は怪我が多い季節。え?なんで?
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冬は怪我のリスクが高い
冬の寒い時期には、腰痛や捻挫、怪我などが増えてきます。その主な原因は気温が低いからです。
寒さは身体に様々な影響を与えています。
筋肉のこわばり
気温が下がってくると、筋肉の温度も低下し、筋肉が緊張しやすくなります。緊張が続くと、筋肉の伸び縮みがうまくできなくなり、血流も悪くなります。その状態で走ったりトレーニングをしたりすると、筋肉、腱などが損傷してしまうリスクが高まります。
神経系の反応が遅い
寒さによって神経系の反応も遅くなります。身体が冷えて、体を思う通りに動かすことができなくなります。このような状況で無理に動いてしまうと、筋肉や関節を痛めて怪我につながってしまいます。
怪我をしてしまった時
怪我をしてしまった時は、適切な対応をとることが重要です。初期対応には「RICE法」が効果的です。
RICE法とは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)のことです。
Rest(安静)
怪我をしてしまったら、まずは痛めた場所を安静して、負担をかけないようにすることが大切です。
Ice(冷却)
患部を氷や冷却パックなどを使って冷やします。冷やすことで、患部の痛み、腫れや内出血などを抑えることができます。冷やしすぎると凍傷になる恐れがありますので、15~20分程度にしましょう。無感覚な状態になったら、いったん氷等を外してゆっくり感覚を取り戻してから、再び氷をあてると良いです。
Compression(圧迫)
患部を包帯などで軽く圧迫することで、腫れや内出血を抑えられます。きつく圧迫してしまうと、逆に血流障害等を起こしますので、要注意です。しびれや皮膚の変色が生じたら固定を緩めましょう。
Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に上げて、腫れを軽減できます。クッションや畳んだ毛布などを使うと良いです。
RICE法で応急処置をした後は、できれば専門家に診てもらうことをおすすめです。「少し痛いだけだから」と放置してしまうと、回復に時間がかかる場合もあります。
冬の怪我を防ぐ方法
寒い時期に増える怪我を防ぐためには、日頃のケアが大事です。
身体をしっかり温める
出かける前に、トレーニングをする前に、軽いストレッチで筋肉をほぐしておきましょう。これで動きがスムーズになり、怪我を防ぐことができます。
首元や手首、足首など冷えやすい部位はしっかり防寒対策も大切です。マフラー、手袋、レッグウォーマーは効果的です。
自宅で湯船にゆっくり浸かることも、体を芯から温めるに有効です。
正しい姿勢で作業を行う
重い物を持つ時、高いところから物をとったり掃除したりする時は、無理な姿勢を避けましょう。正しい姿勢で作業をすると、怪我を防ぐことができます。
こまめに休憩をする
長時間同じ姿勢をすると、体に負担がかかってしまいます。適度に休憩をとり、体を軽く動かしたりして体の負担を分散しましょう。