「花粉症?それとも風邪?鼻炎?」春の鼻・目トラブルに迷ったら受けたいセカンドオピニオン

春の鼻と目トラブル
春となると、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が出現する方は多いです。
このような症状は花粉症なのか風邪なのか、区別がつきにくいこともあります。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは、花粉、ダニ、ハウスダストなどのアレルゲンに対して、体内でアレルギー反応が起こり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れるものです。
アレルギー性鼻炎には、季節性アレルギー性鼻炎(=花粉症)と、通年性アレルギー性鼻炎(=ダニやハウスダストなどが原因のもの)の2種類があります。
風邪
風邪とは、上気道の急性炎症の総称です。ウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすため、くしゃみ、鼻水などの症状が出ます。
症状は感染後2日以内に発生して、回復までおおよそ7~10日間がかかります。
アレルギー性鼻炎と風邪の違い
アレルギー性鼻炎は花粉症とそれ以外のアレルギー性鼻炎がありますが、時期で区別できます。
花粉が飛散する時期(春や秋)にのみ症状が出現したりひどくなったりする場合は、花粉症で、季節関係なく一年中症状が出る場合は花粉症以外(ダニ、ハウスダストなど)のアレルギー性鼻炎と疑えます。
また、外出時に症状がひどくなったり、朝・夕方や雨上がりなどに症状が強くなったりするのであれば、花粉症の可能性が高いです。
アレルギー性鼻炎なのか風邪なのか、各部位の症状でチェックできます。
アレルギー性鼻炎 | 風邪 | |
目 | かゆみ・充血・涙目 | なし |
鼻水 | 無色でサラサラ | 黄色っぽくドロドロ |
くしゃみ | 何回も連続で出て止まらない | 1回から数回で治まる |
のど | かゆみ・イガイガ・乾燥による腫れ | 物を飲み込む時の痛みや腫れ |
発熱 | 微熱・倦怠感 | 高熱・悪寒 |
その他 | においや味がわかりにくい・肌荒れなど | 咳・痰・下痢・腹痛・吐き気・声かすれなど |
診療科をどのように選択すれば良いか?
症状の種類である程度区別はできますが、正確な診断には医師に診てもらう必要があります。
基本的には症状の種類や重さ、また検査や治療内容で選択します。
耳鼻科
耳鼻科は主に鼻や喉、耳の症状に対して専門的な診断と治療を行います。鼻の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど)がメインでしたら、耳鼻科に行きましょう。
眼科
目の症状(目のかゆみ、充血、涙目など)は、眼科に診てもらいましょう。
内科
内科は全身の症状を診ます。喘息など呼吸器系の症状や全身的な症状がある場合は内科が適しています。内科ではアレルギー検査も受けることができます。
アレルギー科
アレルギー科は花粉症をはじめとするアレルギー性疾患の専門的な検査及び治療を受けられます。アレルギー検査を行い、総合的な治療をご希望の場合は、アレルギー科の医師に診てもらいましょう。
アレルギー性鼻炎と花粉症に合った対策
花粉症
花粉症がある場合は、花粉シーズンが始まる前から早めに対策をしておくことが大事です。外出時のマスクやメガネ着用をすることで、体内に侵入する花粉量をできるだけ少なくしておきましょう。花粉がつきにくい素材の衣類を選ぶことも対策の一つです。
帰宅時はうがいをして、屋内のこまめな掃除なども重要です。
花粉以外のアレルギー性鼻炎
ダニやハウスダストなどが原因のアレルギー性鼻炎の場合は、毎日掃除機をかけたり、こまめに洗濯をしたりして、空気清浄機を使うことで、ハウスダストを体内に取り入れないような対策が大事です。
風邪
風邪は、ウイルスが鼻やのどに感染することで起こります。うがいや手洗いの習慣を身につけることで、ウイルスを侵入させないことは一番の対策です。また、免疫力を低下させないようにしましょう。疲れが溜まったり、睡眠不足が続いたりすると風邪をひきやすくなる傾向があるとされています。規則正しい生活を心がけ、ストレスをためないようにすることも風邪の予防対策になります。
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