知ってる?ぎっくり腰の正式名称。意外と知らないぎっくり腰のすべて

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は正式的に「急性腰痛症」といい、突然発症する、動けなくなるほど強い痛みのことです。
例えば、重い物を持ち上げた時、体を捻った時などのように、ある動作をしたきっかけに起こることが多いです。

ぎっくり腰の特徴は、突然起こることです。ヨーロッパでは古くから、「魔女の一撃」と言われ、元気だった人が急に腰の激痛で動けなくなってしまうためきっと魔女の仕業だと思われていたことはその由来です。

ぎっくり腰の激痛は数日~数週間続くことです。動かなくなりますので、日常生活に支障をきたします。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰は、筋肉、靭帯、椎間板の損傷で起こることが多いです。

背骨と背骨の間にある椎間板は様々な原因で変性していきます。変性が進めば進むほど、その機能(腰への衝撃を和らげるクッションの役割)が失われていき、椎間板ヘルニア等になり、周辺の神経が圧迫されたり、靭帯が刺激されたりします。これは激しい痛みの原因になります。

また、腰の筋肉に疲労がたまってきたらぎっくり腰を起こしやすいです。筋肉の緊張状態が続くと、その柔軟性が失われて固まってしまいます。このようになると、ちょっとした動作でも損傷が起きやすく、筋線維が断裂して激しい痛みとなります。

ぎっくり腰になった時の対処方法

安静にする

ぎっくり腰が発生したら、無理に動かさず、安静にしましょう。横向きに寝て、体を少し丸めた方が少し楽になります。職場等で横になることができない場合は、椅子にもたれて座りましょう。

腰を冷やす

ぎっくり腰は組織に炎症が起きている状態です。痛みが出てすぐの場合でしたら、患部を氷枕などで冷やしましょう。
炎症の状態を温めてしまうと、悪化する可能性がありますので、腰を温めないようにしましょう。

腰まわりの動きを抑制する

コルセットやサポーターの着用で、腰にかかる負担を減らすことがおすすめです。背骨の動きを抑制したり筋肉の働きを補助したりして、状態を悪化させないために効果的です。

ぎっくり腰の予防

日常生活の習慣を見直すことで、ぎっくり腰を予防することができます。

日ごろから適度な運動をする

腰周辺の筋力や柔軟性が失われると、腰へ負担がかかりやすくなります。日頃からストレッチや適度な運動をして、筋肉を鍛えて腰へ負担がかかりにくくしましょう。

重いものを持つ際に気を付ける

中腰の作業の際、また重いものを持つ時は、腰に大きな負担がかかります。正しくない姿勢で重いものを持つと、ぎっくり腰になりやすいため、要注意です。腰を曲げるのではなく、膝を曲げて物に体を近付けてから持ち上げるようにしましょう。

長時間同じ姿勢を取らない

長い時間、同じ姿勢をすると、筋肉が緊張した状態になり、疲労物質が蓄積します。座る姿勢も立つ姿勢も、長時間同じ姿勢を取り続けるのは良くないため、定期的に体を動かすことが大切です。

柔らかいベッドやソファーの使用を控える

極端に柔らかいベッドやソファーは、腰に負担がかかりやすいです。適度な固さのあるベッドやソファーを選ぶと良いです。