くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)

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循環器系

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くも膜下出血とは

脳動脈に生じた瘤が突然破裂して起こる疾患であり、脳を覆っている硬膜、くも膜、軟膜のうち、くも膜の内側にある脳脊髄液の層に出血するので「くも膜下出血」と呼ばれます。
年代別では50~60歳代、性別では女性に多く、日本では年間1万人の人口に対して2人程度の頻度で発症がみられる。破裂脳動脈瘤とも言います。

くも膜下出血の原因

くも膜下出血の原因はくも膜下にはり巡らされた脳の栄養血管である動脈の一部が切れる事でおこり、発症した9割近くの方に脳動脈瘤があります。

脳動脈瘤は動脈の一部が膨張しその中に血液が満たされ、膨張した血管が脆くなったものを言います。膨大した脳動脈瘤は、神経や周辺の脳組織を圧迫します。
他にも、細菌性脳動脈瘤、外傷脳動脈瘤といった特殊なケースで脳動脈瘤が発生することもあります。
脳動脈瘤は、大きくなって周りの神経や脳の働きを妨害する症状で発見される事もありますが、ほとんどは切れる瞬間まで無症状です。
ほとんどの脳動脈瘤は動脈が枝分かれする部分にできます。また、脳全体を覆う様に広がる動脈の始まりである脳の底(脳底部)によく見られます。

その他のくも膜下出血の原因には、脳血管の壁が裂けて出血する場合(脳動脈解離)、けがで血管が切れる場合、脳血管の奇形である脳動静脈奇形から出血する場合、血液の病気や内臓の病気で血が止まりにくいために出血する場合、などがあります。また、色々と検査をしても原因が突き止められない場合もあります。

 

くも膜下出血の症状

動脈瘤の破裂と同時に突然の激しい頭痛が起こり、その痛みが継続するのが特徴です。嘔吐感や後頸部の凝りなどの症状(髄膜刺激症状)もみられます。脳内の圧力が上昇して血流を阻害するため意識を失う事も多いと言われています。
破裂した動脈瘤の場所によっては片麻痺が起こる事もあります。
重症の場合には呼吸困難や不整脈の症状をともなう事もあります。
他の障害で意識不明(病状が進行しているとそのまま戻らない可能性がある)脳内出血による、手足のしびれ、言語障害も考えられます。

くも膜下出血の診断

くも膜下出血の特徴的な症状が現れた場合には、直ちに頭部CT検査で頭蓋骨内の出血の有無を調べ、出血が確認されたら脳血管撮影を行って破裂した動脈瘤の部位を特定します。

くも膜下出血の治療

動脈瘤の破裂箇所は、血管の収縮と血栓の作用によって一時的に止血された状態となるが、再破裂の危険性が高いので手術による治療が行われます。

一つの方法はクリッピング術と呼ばれる開頭手術で、出血を除去しながら金属製(通常はチタン製)のクリップを用いて破裂した動脈瘤を閉鎖する方法です。開頭手術では脳内の圧力を正常に保つための管を設置する事もあります。

もう一つの治療としては、最近になって行われるようになった血管内手術と呼ばれる方法で、血管内にカテーテルを挿入して破裂した動脈瘤の内側にコイルを設置する事で血管を補強するコイル塞栓術があります。

治療の方法は動脈瘤の位置、形状、大きさ、合併症の有無などによって選択され、過度の重症の場合には手術が不可能な事もあります。

①開頭手術

脳のしわに脳動脈瘤が埋まっている可能性が高い為、脳のしわを丁寧に剥離し、クリップを動脈瘤を根元部分にかけることで、動脈瘤に対し、血が通わないようにして破裂を予防する脳動脈クリッピング術という手術方法を行います。

25㎜以上の大きい動脈瘤に対しては、通所のサイズより破裂しやすく、クリップをかけることが非常に困難な為、動脈瘤が派生している血管に血が通わないよう手前で塞いでしまい、代わりにバイパスを作成することで、破裂を予防する方法がある。ただし、一般の病院でその治療方法は行ってすることが少なく、施設環境や医師の技術が必要である為、治療が可能か病院に確認が必要です。

②脳動脈瘤塞栓術

マイクロカテーテルと呼ばれる細い管を脳動脈瘤内に挿入し、プラチナ製の柔らかいコイルをその中に詰めた状態で塞いでしまう治療法です。

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公開日:2015/04/30
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