ブルーライトの影響について

2010年の秋頃から日本で各携帯会社よりスマートフォンが販売。
以降、年々利用者が増加し、2015年3月末時点でのスマートフォン(以降スマホ)契約台数が6850万件と2人に1人がスマートフォンを使用しており、 街中でもほとんどの人がスマートフォンまたはタブレット端末を触っている光景が多くなりました。
私もスマートフォン・ユーザーの一人でよくインターネット検索や乗換案内、SNSなどのコミュニケーションツールを使用することが多く、暇があればスマートフォンをというほどスマホに対しての執着が高く、スマートフォンなしでの生活が今は考えられない状況です。

そこで、スマートフォンが発売した当初から言われてきていることで、今も問題視されることが多いブルーライトについて調べたことを書かせていただきました。

ブルーライトとは何か?

ブルーライトとは可視光線(目に見える光)の中でも380~500nm(ナノメートル)の波長の光で網膜まで届くエネルギーの強い光を指し、紫外線にもっとも近いエネルギーを持つ光と言われているようです。
今のテレビやパソコン、スマートフォンなどの液晶画面にはLED(発光ダイオード)がバックライトとして使用されていることが多いため、ブルーライトを強く発生させています。

では、ブルーライトは実際に人体のどのような影響が出るのでしょうか?

目に対しての疲れや痛み

人間の目は下界の光を角膜や水晶体で屈折させてものを網膜で集めて、初めてものを見ることが可能になります。
ところが、紫外線やブルーライトのような強いエネルギーの光は角膜や水晶体で吸収することなく直接網膜に達してしまうため、 目に対しての負担が非常に大きく、症状として疲れ目や目の痛み、ドライアイの原因になることが多く、疲れ目による偏頭痛や首、肩への筋肉痛などが考えられます。
網膜の中心部にある黄斑が直接ダメージを受け、加齢黄斑変性と呼ばれる眼病の原因になる場合もあり、その症状に関しては最悪失明する可能性もあるようです。

生活リズムの崩壊

人は概日リズム(サーカディアンリズム)呼ばれる約24時間周期の体内時計を持っており、 朝起きて太陽の光を受けながら日中に行動し、日が沈むとゆっくり休むのが理想とされてきました。
ただし、今の時代は深夜でもスマートフォンやTVなどを見る方が多く、TVやスマートフォンから発するブルーライト、または強い光の影響として、 睡眠に必要とされるメラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンが分泌されず、眠気が来ない、または寝付くことができないといった睡眠障害が起きることがあるようです。
睡眠障害が連日続くと、集中力の低下や昼間に急に眠気がおきるなど生活リズムがおかしくなり、体が急にだるくなることもあります。
睡眠障害以外に体温や心拍数、血圧、血糖値、ホルモンといった整理機能の変動に影響し、糖尿病や高血圧、心筋梗塞といった病気や肥満のリスクも高いとのことです。

まとめ

就寝前の2時間前にはスマートフォンの画面を見ないようにしていただくことがおすすめのようです。

ブルーライトによる影響を書かせていただきましたが、全て悪いというわけではありません。起床時に眠気を素早くとるためにはブルーライトを浴びることが効果的であり、 現代社会ではLEDが復旧しているため、リスクと付き合い方を理解したうえで生活する必要があるわけです。
一度ご自身の生活を思い出していただき、スマートフォンとの付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか?